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北多摩薬剤師会について
会長就任のあいさつ
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一般社団法人北多摩薬剤師会
会長 平井 有
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この度去る5月23日の総会にて正式に一般社団法人北多摩薬剤師会の九代目の会長に就任しました平井有です。
昭島・国立・立川・東大和・武蔵村山の近隣5市の薬剤師会で構成している北多摩薬剤師会が旧称立川支部として誕生しましたのは今より丁度半世紀、50年前の昭和45年(1970年)のことです。
それまでの東京都薬剤師会の北多摩支部(:名称が同じで混乱しますが…。)が会員数、薬局数の増加など時代の進展に伴い京王支部(:調布市・府中市・狛江市)、多摩中央支部(:小金井市・国分寺市)そして立川支部の三支部に発展分割され誕生したものです。
誕生当時は医薬分業の夜明け前の時代でしたが四年後の昭和49年(1974年)にはいわゆる分業元年と称される夜明けの年を迎え、分業の黎明期が始まることになります。
その象徴として二年後の昭和51年(1976年)には大田区蒲田に続いて都内で二番目の医薬品小分け業務を目的とした管理センターが立川市内にオープンしました。
その後平成の時代となり1990年代に入りますと院外処方せんの発行は顕著な伸びを示し近年では70%近くなり、また管理センター並びに事務局も平成8年(1996年)には現在地に新居移転しました。
しかしながら時代の流れにより上記管理センターの小分け業務は分業の進展による薬局間での小分けの増加、後発医薬品(GE薬)の普及などにより平成22年10月には廃業を決定しました。
このように医薬分業の流れ一つをみても時代の変化は目まぐるしいものがありますが、ここ十年位前からは近未来の人口ピラミッドの少子高齢化が日本に及ぼす影響が大きな問題として議論されるようになりました。
特に団塊の世代(1947年~1949年生まれ)が75歳の高齢化を迎える2025年と、さらには団塊ジュニアの世代が高齢化を迎える2060年が大きな社会の節目の年と考えられています。
具体的には2025年には20歳~64歳の世代1.8人で65歳以上の世代一人を、また2060年には20歳~64歳の世代1.2人で65歳以上の世代一人を支える社会が出現することになりますがその結果、経済面はもちろんの事、医療の分野においても大きな構造改革が必要になることになります。
詳細は省きますが、このような2025年には4人に1人が高齢者という超高齢化社会において特に高齢者の皆様を地域において生活支援・医療・介護・予防・福祉の面から垣根を越えて総合的に、包括的に支えてゆく基盤になるのが「地域包括ケアシステム」の構築で、地域の薬局も必然的にこのシステムの組み込まれてゆくことになります。
また世界に冠たる国民皆保険制度に代表される高齢者の皆様を含めたすべての世代における社会福祉政策を維持発展させるためには、地域の薬局は従来から志向してきた「かかりつけ薬局」化を一層進め、さらには「健康情報拠点薬局(仮称)」を目指すことになります。
それらの業務には上記「地域包括ケアシステム」において他職種と連携、タイアップして在宅への取り組むことはもちろんの事、介護保険利用に至らぬ患者様の残薬管理を含めた服薬支援や市民の皆様へのOTC医薬品や医療材料、衛生材料の提供によるセルフメディケーションの推進等々が挙げられています。
北多摩薬剤師会としましてもこの様な北多摩薬剤師会構成5市それぞれの地域おける会員薬局と会員の皆様の一層の市民への貢献に各5市薬剤師会と連携して、また日本薬剤師会、東京都薬剤師会の下部組織として積極的に取り組んでゆきたいと思っております。
市民各位の薬局、薬剤師の仕事へのご理解と本会会員の皆様の一層のご協力、ご尽力を切にお願い申し上げるものです。
(平井記)
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