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くすりの知識
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くすりはいつ生まれたの?

どくだみ これについては詳しい事は分かりませんが、病やけがを癒すため、傷口を舐めたり、草を食べたりすることは先史時代から行われてきた動物の本能に準ずる行為であり、これが次第に人間らしい医療行為、例えば化膿した傷口に「どくだみ」の葉っぱを火であぶって貼る、というような行為に進化していったと考えられます。

まず、病の原因は悪霊などの仕業として考えられるようになり、魔術師、祈祷師などが呪文を唱え、薬草を飲ませる行為が行われました。 古代メソポタミア文明(BC4000年頃)では魔術医学、宗教医学というようなものでしたが、すでに医制も出来上がっていました。 古代エジプト文明(BC3000年頃)では多数の症状や治療法、薬の処方の記録があります。 また、古代中国では、神農が百草を舐め、薬の根本を民に知らせたとあります。

古代ギリシャでは医術が盛んになると伴い、薬の需要が増大したため薬の専門家が出現しました。 これは残念ながら薬剤師の前身ではなく薬草を栽培・採取したり販売する専門家ですが、これらが医師へ薬を販売するようになりました。 また、ローマ帝国でも薬物療法が盛んに行われるようになったと記録が残っています。 その後、十字軍遠征で、アラビア人が保存していたギリシャ・ローマの学問文化の原典がヨーロッパに持ち帰られ、12世紀頃から、ヨーロッパ各地に神学・法律学・文学・医学の主に4学部からなる大学が設立されました。 この頃、アラビアで隆盛であった錬金術とは、不完全な金属を金に変える術のことをいい、これが不老長寿薬・万能薬を作る学問となり、科学者である薬剤師という職業の独立へ発展していき、1016年、ローマに最初の薬局、独立した専門の薬剤師薬局が誕生しました。

どのようにして効くの?

みなさんは病気やケガの時に「くすり」を使いますよね?
それでは、なぜ「くすり」を使うと病気やケガを早く治すことができるのでしょうか?
薬は人間の体の中で、病気の症状を押さえたり、悪い細菌を退治したりしてくれます。 しかし今世の中にある「くすり」のほとんどは、人間がもともと持っている病気を自分で治そうとする力、すなわち「自然治癒力」を高めることが目的なのです。

対症療法:熱や痛みなどを抑える。病気の原因は自然治癒力で治す
根治療法:「くすり」が病気の原因をやっつける。

もし病気になってしまったら、「くすり」をきちんと飲むことも大切ですが、しっかり食べて、よく眠り、体力をつけることも大切です。


作用・副作用について

てんびん秤 「くすり」は人の体に入るといくつかの作用を起こします。 その作用のうち、不快な症状をやわらげる作用を「主作用」と言い、それ以外の作用で、特に都合の悪い作用を「副作用」と言います。
例えば、「風邪をひいて鼻水が出るので、鼻風邪の薬を飲みました。 すると鼻水はすっかり止まりましたが、眠くて眠くて・・・・」この場合、鼻水をとめた作用は主作用、眠気は副作用ということになります。

ここで理想的な「くすり」とは、「余計な作用がなく、目的とする作用だけがあらわれるくすり」ということになりますが、残念ながら今のところそのような副作用の無い「くすり」はありません
ではどうすればよいのでしょうか?
私たちが一番きをつけなければならないことは、決められた時間に、量をきちんと守り、飲み忘れをしないようにすることです。 そして、少しでも「いつもとちがうなぁ」とか「おかしいな」と感じた時は、すぐにかかりつけの医師や薬剤師に相談して、なるべく早く対処することが大切です。

くすりの飲み方について

■ 服用の時間

食前とは食事の30分前から1時間前まで
食後とは食事の後30分くらいまで
食間とは食事と食事の間、胃の中に食べ物がない状態

1回飲み忘れたからといって、次の時に2回分まとめて飲ではダメ。
おくすりによってその対応は違います。「かかりつけ」の薬剤師に相談してください。

■ 飲み方

「くすり」を飲む時は多め(コップ1杯くらい)の水やぬるま湯などで飲むようにしましょう。 ジュースやお茶、コーヒー、アルコールなどはダメ。 また、特殊な加工をしてある「くすり」もあるので、飲むときに錠剤をつぶしたり、カプセルから中身を出して飲まないようにしましょう。

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