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（1）『置き薬屋さんの写真』 　：年代不詳ですが、昭和前期以前の配置売薬 　　業者の商い中の風景写真です。写真のレイ 　　アウトからして情景設定したものと思われ 　　ます。

（2）『山東省の街路風景』 　：中国北東部山東省のカタカナの看板や 　　“安原大藥房”の看板が写っています。

（3）『横浜の商店街風景』 　：裏面からドイツで印刷された横浜の商店街 　　の写真で正面には“内外藥品醫療器械舗” 　　が写っています。

（4）『伊豫道後温泉霊の湯の写真』 　：愛媛県道後温泉霊の湯の写真で左側に立つ 　　電柱に“大学目薬”の看板（琺瑯製？）が 　　下がっています。

（5）『名古屋名所　征清記念碑の写真』 　：名古屋市内の日清戦争戦勝記念碑の写真で右側に立つ電柱に“清心丹”の看板（琺瑯製）が下がっています。
	清心丹

（6）『仁丹　広告看板』
１）『奥羽六縣聨合共進會　仁丹廣告門』 　：年代等詳細不明ですが、奥羽地方での 　　博覧会での仁丹の廣告門です。 ３）『香取神宮　参道』 　：千葉県佐原市にある香取神宮（；鹿島神宮ととも 　　に軍神として尊崇された。）の参道の商店に 　　“有名売薬松林堂”の看板と仁丹の広告看板が 　　写っています。	２）『御大喪儀記念　大篝火及び大灯籠』 　：明治天皇か大正天皇崩御の大篝火と 　　大灯籠の向こうに見える商店に仁丹 　　の広告看板が写っていますが、外交 　　官のトレードマークは黒の喪章でマ 　　スクがされています。

（7）『星製薬とアマゾン』
１）『アマゾンの写真』 　：アマゾン大河の上流大森林地帯を探検中の菅野力夫氏。（探検家らしい） 　　此地はアンデスの峻嶺を越えて裏南米に位置し、快傑星一氏所有の五十 　　萬町歩の南米における最廣の日本領土とのこと。 　　左上には“藥王星一氏”の写真入り。星製薬の宣伝物の一つか？	【星製薬のパンフレット】

２）『星製藥株式會社經營の南米秘露の写真』 　：ツルマヨ耕地入口。星製薬の宣伝物の一つか？

（8）『宇都宮衛成（生）病院繪葉書   衛生材料倉庫 と 調剤室』

（9）『富山藥学専門學校正門の写真           （富山名所）』

（10）『伝統に生きる製藥工場   廣貫堂の写真（富山名所）』

（11）『岐阜藥学専門學校   歩兵第六十八聯隊の写真（岐阜名所）』

（12）『京都大博覧会東會場の写真』 　：入り口に藤沢友吉商店の“ブルトーゼ” 　　“マクニン”の宣伝が掲げられています。

（13）『武田長兵衛商店   ポリタミン工場繪葉書』

（14）『京都大博覧会東會場の写真』

（15）『日本赤十字社総会記念　絵葉書』 　：野戦病院救急箱と各宮妃殿下包帯御調製之圖（写真と絵）

（16）『廣貫堂作成　宣伝絵葉』

（17）『バイエル　アスピリン大電飾        （ネオンサイン）絵葉書』 大阪市中心、心斎橋筋のバイエル アスピリンのネオンサイン絵葉書。 優れたデザイン、配色の絵葉書です。

（18）『本舗一貫堂さふらん湯　葉書』

（19）『水谷八重子　のブロマイド』 ：裏面 　“昭和11年元旦。“唯一人の兄を喪った悲しみの中に明けた昭和11年、服喪中の八重子はあなたさまに申上げる新年おめでたうの御祝詞を御遠慮致さねばなりません。 　（略）そして八重子を、八重子のウテナを、變りなく御愛護御引立くださいませ。”

（20）『若肌になるレートクレーム』 ：（19）（20）は慰問袋にも入れたものかと思われます。

（21）『元祿忠臣蔵　大石内蔵助役　河原崎長十郎　のブロマイド』 ：新しき消化剤　ビタレイ錠の広告入り

（22）『津村順天堂發行　皇祖聖蹟　絵葉書　　吉田初三郎　画伯　筆』

（23）『京都市二條　濱田北辰藥局　の写真』 ：裏面の消印から推定すると明治44年（1911年）の年賀状に印刷された「サンタール」という薬も製造していた濱田北辰藥局の写真で、向かって左側には「サンタール」の袖看板、突き出し看板（：通りの左右から見える看板）が掲げられています。 （25）『伊豆下田市　車谷藥局　の写真』 ：写真の説明では“南伊豆名勝　伊豆下田市街繁華なる大横町”と書かれており通りの角には車谷藥局が写っています。 外国人も訪れる温泉地のためか車谷藥局の看板には横文字でAPOTHEKE、PHARMACEUTと書かれています。 「メンソレータム」「クラブ化粧品」「テイナ」などの看板も見えます。 （27）『大日本製藥株式会社藥品置場　の写真』 ：同じく大日本製藥株式会社の藥品置場の写真で写真左肩にはマルＰのマークが描かれている。 （26）と同じく大八車が写っており登場人物は全員和装。

（24）『群馬県桐生町　齋藤藥局　の写真』 ：明治～大正期にかけての現桐生市にあった齋藤藥局の写真で電柱が時代を感じさせます。右側には付属して蔵のような建物が建てられています。 （26）『モダン髪洗粉本舗　写真』 ：東京下谷にあった葛原工業所モダン髪洗粉本舗と愛用者の松竹女優の田中絹代嬢。 （28）『大日本製藥株式会社東京支店　の写真』 ：現在は住友製薬と合併した大阪道修町にあるマルＰと略称される大日本製藥株式会社の東京支店の写真。 大日本製藥株式会社は明治16年（1883年）に設立された政府出資のいわば官製会社。

（29）『藤澤商店化學工場　新築紀念繪葉書　5枚』 ：現在は山之内製薬と合併してアステラス製薬となった藤沢薬品（旧藤沢商店）の新工場完成記念絵葉書で、工場全景や主力製品の「ブルトーゼ」や「マクニン」の製造工程なども紹介されている。

（30）『株式會社木村製藥所工場全景　の写真』 ：昭和7年（1932年）の元旦年賀状に印刷された家庭用殺虫剤アース製造元の現在のアース製薬の工場写真。 場所は海路製品の全国への配送利便に適した瀬戸内海に面した播州兵庫県赤穂市坂越港と推定される。

（31）『大五製藥株式會社　の工場写真　2枚』 ：シリーズ114号～116号で御紹介した武田長兵衛商店（現武田薬品工業）の系列会社で武田の主力製品の「ポリタミン」を製造していた大五製藥株式會社の工場や研究施設の写真。

（32）『富山　廣貫堂　絵葉書　12枚（再録）』 ：シリーズ111号～113号で御紹介した明治9年（1876年）に創設された富山廣貫堂作成の絵葉書。

（33）『東京藥種貿易商同業組合事務所』 （35）『帝国女子醫學藥學專門學校　の写真』 ：東京市大森の現東邦大学医学部・薬学部の本館校舎および第一病院の写真。 （37）『関東北一府十四縣聯合共進會外國館前の宇津救命丸の大看板』 ：明治43年（1910年）に開催の博覧会の風景。登場人物の服装に注意。 （39）『富士頂上眞景　頂上久須志神社及石室 　の写真』 ：霊峰富士山で、誰が書いたのか？手前左の岩石に「中将湯・ヘルプ」の広告が書かれています。「ヘルプ」もかつて津村順天堂の製造していた胃腸薬。

（34）『富山藥學専門學校　の写真』 ：富山医科薬科大学（現富山大学）の前身。 （36）『大禮記念京都大博覧會東會場　第一本館前光景 　の写真』 ：昭和天皇即位の大禮記念會場写真。正門には（7）で紹介の藤澤商店の滋養強壮剤「ブルトーゼ」と駆虫剤「マクニン」の広告が描かれています。 （38）『東京勧業博覧会　美術館前　の写真』 ：明治40年（1907年）に開催の博覧会で見物客の椅子の背もたれ全てに「懐中良薬 青快丸」の宣伝広告が書かれている大阪の青快丸本舗高橋盛大堂の宣伝写真。 （40）『中将湯温泉の広告写真』 ：氏名不詳ですが内服の中将湯の規格に満たない生薬を使って作られた「よく温まる中将湯温泉」の広告写真。