置き薬・くすり屋のおまけ・景品シリーズ 17
~ 暦・カレンダー ~- おまけ・景品シリーズでは「紙風船」や「文房具」「吸い取り紙」「手帳」などを取り上げてみました。
今回はコレクションのなかから今も年が改まる毎に配られる暦・カレンダー類を紹介します。
なお引札に印刷されたタイプの暦の紹介は後日引札の紹介コーナーでまとめて紹介します。
(1)『藤澤友吉商店 カレンダー』
昭和4年(紀元2589年・西暦1929年)製
:藤澤樟脳のブランドイメージの鍾馗像の図柄を表紙に使ったカレンダー。
月々の頁には国内の景勝が描かれています。
現在のカレンダーと大きく異なるのは月の始まりの曜日が1日目に合わせてあり月々によって異なる点です。
(2)『藤澤友吉商店 カレンダー』
昭和9年(紀元2594年・西暦1934年)製
:(1)と同様なタイプのカレンダーで豪華なものです。
雲仙、瀬戸内海、日光、霧島、十和田湖、日本アルプス、阿寒、阿蘇、大山など国立公園に決定される景勝地の風景を
集めたものです。
(3)『藤澤友吉商店 カレンダー 豫約規定』
昭和10年(西暦1935年)製
:藤澤友吉商店カレンダーの予約申込案内です。
(1)(2)と同じような図柄です。
バッキンガム宮殿やニューヨークの摩天楼などが描かれており、まだ戦時色のない世界、万国平和な時代です。
(4)『武田長兵衛商店 カレンダー』
昭和5年(紀元2589年・西暦1930年)製
:現在のカレンダーと同じように曜日は日曜日から始まっています。
(5)『月の友 昭和十六年 大歌舞伎かれんだ』
昭和16年(1941年)製
:現在のカレンダーのデザイン、印刷技術と比べても全く遜色のないものです。
同年12月8日の真珠湾奇襲より太平洋戦争が始まったという時代背景を考えるとその装丁や、現在まで残っていた事
・・・驚きと言えます。
(6)『津村順天堂 日めくりカレンダー』
昭和18年(紀元2602年・西暦1943年)製
:大東亜戦争戦時下のカレンダーで、“産めよ殖せよ興亜の力”の標語が書かれており、日々の記録には10月22日には
明治38年東郷大将凱旋。10月23日には明治38年凱旋大観艦式を横須賀沖に行う。昭和12年東京陸軍航空学校新設。
11月2日には昭和15年男子國民服が勅令として公布。などと書かれており戦時色の強いものです。(裏面)
(7)『くすり 化粧品 日曜雑貨 日めくりカレンダー』
昭和33年(西暦1958年)製
:今はすっかり減ってしまった典型的なくすり屋の日めくりカレンダー。
(8)『小型 山川アスピリン錠 カレンダー』
昭和12年(西暦1937年)製
:舶来にまさるとは、バイエルアスピリンを意識したもの。
(9)『婦女界口繪カレンダー クラブ美身クリーム』
昭和元年(紀元2586年・西暦1926年)7月製
:曜日は月曜日から始まっています。
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(10)『ホシ(製薬)ミクローゼ ハガキカレンダー(略暦)』
昭和19年(皇紀2604年・西暦1944年)製
:陸軍記念日3月10日、海軍記念日5月27日などが書かれています。
(11)『アルボース石鹸 昭和11・12年度日曜祭日表/時間割つき』
:アルボース石鹸の唄つき。
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〔 追加 〕
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