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昭和20年代には寄生虫の保卵率は全国民の70~80%もあり、寄生虫症は結核と並んで「国民病」と言われていました。 昭和50年代には、化学肥料の普及と下水道など衛生環境の整備が進んだことに加え、集団検便や集団駆虫の普及により寄生虫の感染率は1%以下に激減しました。
しかし、寄生虫は完全に無くなったという状況にはありません。 現在、東京都内でもギョウ虫卵保有者は、保育園・幼稚園の園児や小学校の学童を中心に1%台の割合で発見されています。
学校保健法に基づき幼稚園及び小学校の低学年(1年生~3年生)に対し4月から6月の間に行われる定期健診に「寄生虫卵保有の有無」の検査項目が含まれていて、発見されます。 小学校等で発見される寄生虫卵のうち、ぎょう虫卵の割合が最も多くなっています。 |
寄生虫卵保有率
寄生虫卵の検出率の年次推移 |
ぎょう虫検査ってどんな検査方法なの? | ぎょう虫検査はいつ行うのがいいの? |
粘着性の透明なセロハンテープを肛門周囲にしっかりと貼り付けて、肛門周辺に産み落とされた卵を貼り付けて顕微鏡でぎょう虫の卵を見つける検査法です。 | ぎょう虫検査は、朝起きて一番に行います。 これはトイレの後やお風呂の後では、ぎょう虫の卵が洗い落とされてなくなってしまっている可能性があるからです。 |
ぎょう虫の成虫は、人の大腸・直腸で生活しています。 このうち、メスが夜間に肛門から体外に出てきて肛門周囲に卵を産み付けます。 卵は粘着性の物質覆われていて皮膚に付着しています。 この粘着物質のためおよびメスが肛門周囲を動き回ることにより“かゆみ”が生じます。
このため、
- 夜間のかゆみにより寝不足となります。
- 落ち着きがなくなったりします。
- 掻き続けることにより肛門周囲に“かき傷”が見られる。
しかし、症状が軽く何の症状も見られない人も多くいます。
ぎょう虫の駆除
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成虫の大きさ:メス 8~13mm、オス 2~5mm (形状:白糸の短い切れ端のような感じ) |
アユの塩焼等で感染する横川吸虫、サケ・タラ・サバ等の生鮮海産魚(卵)を介して感染するアニサキス(急性胃腸炎・腹膜炎を起こす)、集団下痢を引き起こすクリプトスポリジウムなど多くの寄生虫がいます。
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