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薬と歴史シリーズ 16

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~ 目薬の変遷 7 ~


=目薬(めぐすり)の変遷=
このシリーズでは昔の薬局、薬屋で扱っていた品々を取り上げていますが、今回は身近な薬、目薬(めぐすり)の変遷をたどってみたいと思います。

(4)明治維新、文明開化以降の売薬目薬
  〈そのVI〉眼科医院で用いられた目薬たち

  • 次項ではごく最近まで見られた上下にゴムが使われた点眼容器の目薬を紹介しますが、本項では前項と次項の時代に眼科医院などで用いられた目薬たちを紹介します。

(1)と(2)は眼科医院で治療や検査のために医師が患者さんに点眼した際に用いた点眼器具と思われます。
眼科医院で用いられた目薬
(1)
眼科医院で用いられた目薬
(2)
(3)以降は眼科医院もしくは調剤薬局が点眼薬を患者さんに投薬した際に用いた点眼容器と思われます。
(3)は駿河台にあった井上眼科医院で処方された目薬。

眼科医院で用いられた目薬
(3)
眼科医院で用いられた目薬


(4)(5)(6)(7)も同様な目薬と推察されます。
眼科医院で用いられた目薬
(4)
眼科医院で用いられた目薬
(5)
眼科医院で用いられた目薬
(6)
眼科医院で用いられた目薬
(7)

(8)(9)(10)は(3)(4)(5)と同様のガラス容器ですが、こけし細工のような技術が生きている、かなりキッチリと蓋と本体がはまる木製の容器に入っており、医院もしくは薬局さらには配置売薬ルートでも使われた容器のようです。
眼科医院で用いられた目薬
(8)
眼科医院で用いられた目薬
(9)
眼科医院で用いられた目薬
(10)
眼科医院で用いられた目薬
(11)

(12)は点眼容器に類似した容器ですがラベルから推測しますと山梨小児科医院薬局で大正7年10月に患者さんに投薬された点鼻薬の点鼻容器のようです。

眼科医院で用いられた目薬
(12)
(13)は点眼容器ではありませんが鈴木眼科医院の名前が刻印されたガラス製投薬瓶で、緑内障にグリセリンを投与したりなど液剤の投薬に使われた同時代のものです。

ガラス製投薬瓶
(13)


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